当初は職員向けの研修センターとして計画されました。 この建物は職員研修のための研修棟、地域の人材開発のための講義棟、所蔵する陶器を地域解放して展示する展示 棟の大きく3つの用途を持っています。それぞれ異なる用途を持つ3つの建物が鼎立して1つの建物となっているこの建物 は『3』という数字を強く意識してコンセプトとしています。
 まず、立地が多治見虎渓山町にあるということ。この立地は中国の虎渓になぞらえた名刹永保寺の由来からこの地名と なっています。その虎渓の『虎渓三笑』の儒教・仏教・道教の三賢者の故事からインスピレーションを得て、3つの異な る用途を”鼎立”させ1つの建物として成り立たせるという基本コンセプトを得ました。現在を見つめ、過去に思いを馳せ、 未来に希望を抱かせるような研修施設とすることを研修施設の主要なコンセプトとして掲げ、それぞれを「現在・過去・ 未来」を表す3つの建物としています。無から有の価値を産む人財育成の施設として、それを展示する陶器になぞらえ 陶器を構成する「水・炎・土」を3つの建物で表しています。そして建物の形は今から36年前に3信用金庫が合併 してできた東濃信用金庫さまの生い立ちを体現し、上空から見たその姿は東濃信用金庫さまの徽章を模して表現しました。
 東濃信用金庫さまにとっては『地元と共にあり、共に栄える』という企業理念のもと、東濃信用金庫さまの社員教育の みならず地域の人材育成の中核施設としての役割をも担った重要な建物となりました。
 建物が持つ三位一体のメッセージと東濃信用金庫さまが発信するメッセージとがリンクしてその価値を高めていただきたいと 願っています。

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