弊社が基本設計、実施設計を担当しました「岐山高校 北舎」がほぼ完成ということで見学させて頂きました。
岐山高校は普通科とは別に理数科があり、探究活動教育ということで応用力や実践力を磨き、将来の科学技術系人材を育成することにより力を入れています。 その辺りを踏まえて弊社からは授業の内容に合わせて教室の形状・大きさを可変できるようにしたり、創作活動や研究の発表の場としてパネル展示スペースを設ける提案をさせていただきました。
建物全体のつくりとしては、1階から3階までの吹抜けにより自然通風、採光を確保し上下階のコミュニケーションも可能となっています。またロッカー室も兼ねたオープンスペースにスタディカウンターを設えた憩いのスペースや半屋外の憩いのテラス(屋外デッキ)など、利用方法を生徒自身が考え、自分達で築くことにより豊かな情操を身に備えた人材育成を促しています。
そして、吹抜けの最上部には空調中間期において自然換気を積極的に利用できるように自然換気システム対応換気窓が配されています。屋外センサーが風向きや天候の変化を間知し、自動で窓が開閉することで効率よく換気をすることが可能となっております。
来月中旬の最終検査を終えたら、いよいよ先生方や生徒さん達に実際に使っていただきます。 どのような使い方をしていくのか、どのように感じていただくのか…。 建物を通して一人でも多くの方の学校生活に影響を与えることができることを期待しています。
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