白川郷(𠮷田)

休日に前々から一度は行ってみたいと思っていた白川郷へやっと足を運ぶことができました。紅葉が綺麗に映る季節ですが残念ながらあいにくの雨、、、この地域はユネスコ世界遺産に登録され世界中の人が足を運ぶ観光スポットとなっています。白川郷の合掌造りと言えば皆さん聞いたことがあるかもしれません。合掌造りは梁の上に木材を山形に組み合わせ茅葺の屋根が特徴です。屋根裏を作業場のスペースにする為にこの形になったと言われており尚且つ屋根の傾斜が60度という急勾配で雪を降ろしやすくした豪雪地帯の白川村に適した建築様式となっています。この集落の住居は全て同じ向きに建っているのをご存知でしょうか。これは風の抵抗を最小限にして、屋根に当たる日照量を調節することで夏は涼しく、冬は保温されるようにするためです。また、茅葺屋根は寿命が短く年に一棟程度は茅葺を取り替えていると言われており、その際は住民が総出となって行っているようです。我々は設計を行う上で機能性や美観を損ねることなくどの様にお客様のご要望に応えるかそれを考えなければなりません。白川郷という場所は厳しい環境下の中で機能性、風景、景観を大切にし人々が協力し合い生活している集落でお手本となる姿ではないかと実際に足を運び触れることでそう感じられずにはいられませんでした。

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