先日、会社の研修で社員のみんなと大阪万博を訪れてきました。
滞在時間約半日で正直、あまり時間がなかったのですが、予想以上に効率的に回れて大満足の滞在になりました。
会場に着いてまず目に飛び込んできたのが、空中に浮かぶように架かる巨大な「リング」。
想像以上のスケール感で、遠くからでも「あそこが会場だ!」と一目でわかる存在感。
巨大なCLT構造は圧巻でこれだけでも来た甲斐があったと感じました。
このリング、ただの飾りではなく、会場のシンボルであり、展望台としても機能しています。
上に上がれば会場全体を一望でき、どこに何があるのかが直感的にわかる“道標”の役割もあります。
おかげで半日という短い滞在でも、行きたい場所を効率よく回ることができました。
特に、各パビリオンの外観をじっくり見る、建築探訪が主目的だった私にとっては、この会場構成は非常にありがたかったです。
このリングは、自然との調和を大切にしながら、木材という再生可能な資源を最大限に活かしたデザインとなっており、大規模木造建築の可能性を世界に示すとともに、環境負荷を抑えつつ美しい造形を実現していて、さすが藤本壮介氏の設計だなと思いました。
数あるパビリオンのなかでも目を引いたのは、落合陽一氏の“Null2”でした。
建物の外観が、歩くたび・見る角度によって形や質感を変える様子は大変斬新で、その変化がヌルヌルと連続していく中で、光・素材・映像が滑らかに溶け合い、建物と景色の境界が消えていくような不思議な感覚を覚えました。「素材」ではなく「感覚」として建築を味わえる、未来に触れているかのような新感覚の建物でした。
事前に「今回は並ばない万博」なんて話を聞いていましたが、実際には人気パビリオンはしっかり行列ができていました。
半日だと中の見学はほとんど諦めざるを得ない感じでした。
でも、その分外からじっくり建築を堪能できたので、これはこれで悪くありません。今回の訪問で「どのパビリオンが人気か」を肌で感じることができたのは大きな収穫です。
次回訪問する機会があれば、しっかり予約を取って、外観だけでなく内部も楽しむつもりです。
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